イエローストーンが世界初の国立公園に指定されたのが1872年(日本は明治5年)。当初から自然に関する人間の意識や在り方、国立公園の法やモラルは変わっていきましたが、大きな歴史の転換点であったのは間違いないと思います。
イエローストーン国立公園
数えきれないほどの温泉や間欠泉、石灰石の尖塔。ここは地球屈指のホットスポットです。
小さなものは日本でもあるのですが、スケールが桁違いに大きく、広い。
かつての地球環境を揺るがすほどの大噴火を起こしていたイエローストーン、厚く堆積した火山噴出物は白い広大な台地を作り、現在は川が深く美しい峡谷を刻んでいます。滝も多くの場所で見られました。
今回の旅で見てみたかったものの上位にバイソンの群れがありました。バイソンは道路からもたくさん見る機会がありました。
まるで飼われているかのようなバイソンたち。ずっとこのような景色を見ていると勘違いしてしまいますが、これはこの地球上でも類まれなものです。数百年前までこの大陸で当たり前だった光景は人間の破壊によって瞬く間に失われてしまいました。その人間が痛めつける以前の過去の地球を垣間見れるのがアメリカの国立公園の素晴らしさです。
ハクトウワシ、国の紋章にも描かれたアメリカの国鳥です。一時アメリカ本土では絶滅間近まで数が減りましたが、近年は保護の甲斐あり数が回復してきているということです。湖畔の高木に1羽停まって時折鳴いていました。
湖を優雅に泳ぐペリカンたち。動きがシンクロしていてみんなで同時に水中に首を入れて餌を捕まえていました。
ワピチと呼ばれる巨大なシカ。大型のオスは体重600キロを超えるらしいので、エゾシカの何倍もでかいです。初めて見たときはでかすぎて若干引くくらいでした。
場所によって人慣れしていて住宅地の中を群れで闊歩していました。
イエローストーンは湖や池も星の数ほど存在し、自然に色を添えています。